NoCoding Battle優勝者インタビュー千葉商科大学3年佐藤弘惇さん

ノーコード開発バトル

先月21日、ノーコードジャパン株式会社の主催でNoCoding Battleが開催されました。

NoCoding Battleは、ノーコード開発ツール「Click」を用いて、15分間という時間制限の中でテーマに沿ったアプリを制作し、開発力を競うというイベントです。本イベントにて優勝を手にし「Click Expert」の称号を獲得した佐藤弘惇さんにお話を伺いました。

【受賞者プロフィール】

佐藤弘惇(さとう ひろとし)さん。千葉商科大学政策情報学部3年。NoCode ARMY所属。ノーコードツール「Adalo」を用いて受託開発業務を担当。

まずは、今回のNoCoding Battleの感想をお聞かせいただけますか?

佐藤:とにかく大変でした。今回のNoCoding Battle では、1分で要件定義、15分でアプリ制作という時間制限があったのですが、私の場合は、最初の1分で全てを考えることができなかったので、考えながらとにかく手を動かしていたという感じです。アプリを制作するにあたって「誰に向けて作るか」という点を特に意識して製作しました。

参加する前にテーマの予想はしており、その予想が一部当たったので、機能面の構想にそこまで時間をとられなかったのは幸運でした。

今回作成したアプリの概要と、こだわったポイントについて教えていただけますか?

佐藤:第一回戦のテーマはお買い物リストでした。そこで私が制作したのが、夫婦間でメモの共有ができて、メモごとにチャット機能がついているお買い物リストです。

最初に「お買い物リスト」と聞いて、どんな人が使うアプリになるかと考えた時、真っ先に思いついたのが「仕事帰りに奥さんに買い出しを頼まれた旦那さん」でした。

些細なことで夫婦喧嘩が起きないように、買い間違え防止の機能がついているといいかなと思ったのです。

このアプリは、夫婦などの2者間でメモの共有ができ、それぞれのメモに対してチャットの機能がついているので、買い出しの内容で分からない部分があった時に、メモを見ながらそのままチャットで質問ができるようになっています。

これなら別のメッセージアプリを開く手間もかからないですし、気軽に質問ができれば買い間違う可能性も減るので、結果的に夫婦円満に繋げるという狙いがあります。

ノーコード開発

短い時間で、夫婦円満まで見据えてアプリを制作したのですね。決勝のお話もお聞かせいただけますか?

 

佐藤:決勝は「コロナ禍における保健所と患者を繋ぐアプリ」というテーマでした。非常に難しいテーマだったのですが、私が制作したのは、出来るだけ少ない操作で保健所に体調報告ができるアプリです。

私は、年に3回ほど大きく体調を崩すことがあるのですが、高熱を出している時はスマートフォンの画面をしっかり見ることができないんです。

今回は、新型コロナウイルスを発症して寝込んでいるユーザーを想定して、可能な限り少ない操作で必要情報を記入できるように心がけました。

例えば、体温、体の痛み、嗅覚や味覚の有無など、大部分にチェックボックスを用いてワンタップで入力できるようにすることで、保健所に体調を報告する際の負担を軽減することができています。

また、病院の連絡先が載っている他、チャットを用いて保健所とやりとりができる機能もついています。チャットは必須項目ではないので、不要な場合は体調報告だけ送信ができます。時間内に全てのシステムを構築することはできませんでしたが、デザイン性と開発効率を評価していただき、優勝することができました。

ありがとうございます。佐藤さんは普段の受託開発ではAdaloを使用されているとのことですが、今回Clickというツールを使用してみてどうでしたか?

佐藤:とにかく使いやすいというのが一番の感想です。何よりもシンプルさに特化しているので、誰でも気軽にアプリ開発を行うことが出来ると思います。今回のNoCoding Battleではスピードを重視して開発しなければならなかったので、直感的な操作で動いてくれるClickは最適なツールでした。

製作者の方は開発にあたって他のノーコードツールもたくさん触っていると思うのですが、有名なツールの「ここがよくない」「もっとこうした方が使いやすいのに」といった部分を徹底的に潰して、少しでもより良いツールを作りたいという気持ちが伝わってくるという印象です。

また、Adaloを始めとしたノーコード開発ツールの多くは、海外製品であるため、説明書きが英語だったり、日本語入力ができなかったりするので、Clickは、言語面でも便利でした。今後もアップデートは続いていくと思うので、将来性に期待しています。

今回優勝したことで「Click Expert」の第一号となったわけですが、そちらの感想もお聞かせいただけますか?

佐藤:素直に嬉しいですが、第一号という重圧や責任感も少なからず感じています。そのため、資格を取得できたという事実だけで安心してしまうのではなく、しっかり資格に見合った実力をつけていきたいです。将来的には、「Clickなら、佐藤に任せればまず安心だ」と言われるくらい、Clickに精通した人間になりたいですね。

今後はどんな活動をしていきたいですか?

佐藤:私はまだ学生で、ノーコードツールを触り始めてからまだ一年も経っていないのですが、今はノーコードで受託開発するのがとても楽しいので、これからもアプリの開発を続けていきたいです。先日、某大学でノーコードを用いたアプリケーション開発に関する教育の事業に少しだけ携わらせていただいたのですが、人に物を教えるというのも非常に楽しかったですし、ソースコードを書くことにも興味があります。まずは今の環境で、しっかりとノーコード開発の実力をつけて、将来的にはアプリケーション業界で必要とされる人材になりたいと思っています。

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 【総評】

今回のNoCodeBattleは、NoCode Japanとして始めての試みでしたが、非常に面白いイベントになったと思います。お題に対して瞬時に頭の中で設計し、15分以内に形にすることは至難の業です。そのため、皆さんが各々のアプローチで形にしていく様子は尊敬に値しますし、Clickの開発者としても気持ちが昂りました。今後もClickをより良いものにするために、様々な改善をしていきますので、更なる進化を期待していてください。皆様本当にお疲れ様でした!(NoCode JapanCTO 中敏弘)